2016.06.15 Wednesday 21:07

2016全日本パワーリフティング選手権その2小早川渉選手


左から福島選手、小早川選手と

全日本で10回優勝し、今や日本パワーリフティング界の顔役でもある「我が盟友」小早川選手ですが、
今年は質・量ともに例年に無いレベルの練習が出来ていると聞いていました。
しかし、5月8日に練習中の「アクシデント」により、右大腿部内側(内側広筋〜内転筋群周辺)を痛めてしまいました。
翌日に患部を診たところ、トップアスリートの人並み外れた回復力であれば、
恐らく約3週間あれば間違いなく完治(試合で最大筋力を発揮しても問題ない)するだろうと判断しました。
28日の全日本まで残り19日。

この時点で問題は2点ありました。

‐早川選手のメンタル面
∋邱腓鉾えての練習のやり方

ー傷後、小早川選手は試合出場に関して半分諦めたとのことでした。
全く満足出来なくて惨めさを味わった昨年の全日本の結果と、今シーズンの今までの手応えから、
今年はただ優勝するだけでなく、それなりの結果を残さなければならないとの考えがあったそうです。
それだけ今年に懸けていたということですね。
小早川選手は出場階級の83垉蕕任魯坤佝瓦韻振さを誇り、国内にはライバルはいません。
どんなに調子が悪くても出場すれば優勝することは間違いないので、
とにかく出場して毎年最大の目標である世界大会への出場権を得る事を最優先するべきだと説得しました。
もちろん小早川選手も頭ではこのことは100%解っていたと思います。
ただ考えを切り替える為に誰かから後押ししてほしかったのだと思います。

¬3週間で完治すると判断しましたが、そのためには回復度に応じて身体を動かし、
試合までは無理な負荷を掛けないことが絶対条件になります。
小早川選手にライバルはいないし、今シーズンの充実した練習を考えれば、
試合直前に1回だけ試合用の練習をすれば十分優勝することが出来ると思いました。
選手は試合から期日を逆算して、順を追って練習を積んでそれなりの成績を残したいと思うのは当然ですが、
今回は怪我からの復帰というイレギュラーで、とにかく試合に出場することが目標だと小早川選手を説き伏せました。

小早川選手は9、12、17、19、26日とかなり日にちを詰めて来院し、日を追って状態は改善されていきました。
練習は身体を動かす程度の負荷で3回、試合3日前に試合時のウォーミングアップよりも軽い負荷の練習を行い、
ほぼブッツケ本場で試合に臨みました。
試合当日は全く無理することのない流した試合運びでしたが、患部に違和感を感じること無く、
圧勝で全日本11回目の優勝を達成することが出来ました。

意気込んでいた試合に対しての考えを切り替えること、
毎レップ(反復動作)ごとに「次は壊れるのではないか」と軋む患部に怯えながら練習をすること、
過去に何度も味わった怪我の痛みと辛さ向き合う事等、試合までの19日は、10回の全日本優勝を経験し、
数々の修羅場を潜ってきた小早川選手にとっても本当に大変だったと思います。
この気持ちは恐らく他人には計り知れないものでしょう。

色々な治療院がある中、ワザワザ遠くから何回も通ってくれた上に、試合のセコンドまで依頼されたので、
僕も「何とかして小早川選手を優勝させなくてはならない」と今回はかなり意気込みました。
最低限の仕事は出来たのではないでしょうか?

小早川選手には年末の世界大会では万全の態勢を整えて、思う存分鬱憤を晴らして欲しいと思います。
 

Comment:
Add a comment:









 
CALENDAR
Web Site
NEW ENTRY
ARCHIVES
COMMENT
PROFILE
MOBILE
LINK
SEARCH
OTHER

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.